聴き書きとは、対話のなかで語られた相手の言葉をそのまま記録していく手法です。
内容はもちろんのこと、その語り口調もそのまま書き記していきます。
明治、大正、昭和から平成を生き抜いてきた高齢者の方がたのお話は、わたしたちが知ることのない経験談であるばかりか、歴史の証言として大変貴重な資料となり得るものでもあります。
歴史というのは、書物としてその時代の権威が遺した史実からできているだけのものでは決してなく、地域の人たちの生活のなかからあふれ出る言葉の集積でもあるのではないでしょうか。