シンポジウム報告(2016年2月20日開催)

20160220-flyer-omoteシンポジウム:こころの貧困、孤立化を防ぐために、いま ~生活困窮者の自立と尊厳とは?~

日時:2016年2月20日(土)13:30~17:00
会場:上智大学四谷キャンパス4-175教室(東京都千代田区紀尾井町7-1)
主催:公益社団法人 東京社会福祉士会低所得者支援委員会
   特定非営利活動法人 東京ひととなり支援協会
共催:台東区社会教育団体 傾聴研究会 Heart&ハート

2015年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業

プログラム

プログラム(PDFファイル)

ごあいさつ
濵津 敬
(公益社団法人東京社会福祉士会 低所得者支援委員会 委員長)
挨拶 低所得者支援委員会 委員長

基調講演
山本 由紀
(上智社会福祉専門学校 遠藤嗜癖問題相談室室長)
「助けを求めにくい社会と、孤立化するこころのメカニズム」
山本先生基調講演1 yy

パネリスト講演
増田 博司
(社会福祉士 公益社団法人東京社会福祉士会 低所得者支援委員会 副委員長)
「こころの貧困、孤立について ~生活保護の現場から~ 絆の再生に向けて」
増田先生講演1 増田先生講演2

パネリスト講演
平井 智子
(オフィスnoho代表 社会福祉法人川崎いのちの電話研修担当)
「傾聴 ~気持ちに寄り添い、心の声を聴く~ 周囲の人ができる支援」
平井先生講演1 平井先生講演2 傾聴ワーク

パネリスト講演
中島 由佳利
(NPO法人東京ひととなり支援協会代表理事)
「作成サポーターとともにつくる、セルフパンフレット ~対話を通した、作成と活用への取り組みから~」
中島講演1 中島講演2

パネルディスカッション
パネラー:山本由紀/増田博司/平井智子/中島由佳利
ファシリテーター:濵津 敬
「生活困窮者の自立と尊厳って、なんだろう?
 ~こころの支援のために、周囲のひとにできることと、専門家の役割~」
パネルディスカッション1 パネルディスカッション4 パネルディスカッション5
panel-v1 panel-v2 panel-v3

全体総括/質問
山本由紀、パネラー
「こころの貧困、孤立化を防ぐために」

講座のお知らせ
NPO法人東京ひととなり支援協会
作成サポーター養成講座案内 作成サポーター養成講座案内2
司会進行
石田真理子(NPO法人台東区の子育てを支え合うネットワーク理事長)



受付の様子
受付 受付2

登壇者プロフィール
山本 由紀
(精神保健福祉士・社会福祉士)上智社会福祉専門学校教員、遠藤嗜癖問題相談室室長

井之頭病院のソーシャルワーカーとしてアルコール病棟などに勤務。アディクション問題を抱える当事者および家族の地域における相談活動を志向し、1992年に有志の遠藤優子氏らとともに遠藤嗜癖問題相談室を開設し、民間のアディクション相談機関として運営。現在、室長。上智社会福祉専門学校や首都大学におけるソーシャルワーク教育に携わりながら、地域の行政機関で子育て中の母親のこころの相談事業や、高齢者虐待事例検討会のスーパーバイザーなども務める。
上智大学大学院文学研究科社会学専攻(社会福祉学)博士前期課程修了(社会学修士)
編著『対人援助職のためのアディクションアプローチ―依存する心の理解と生きづらさの支援』(2015.10 中央法規出版)

増田 博司
公益社団法人東京社会福祉士会、低所得者支援委員会副委員長

立正大学法学部卒業後、民間企業を経て自治体職員となる。人事異動により福祉事務所に配属、ケースワーカー、査察指導員として生活保護行政に携わる。この経験から貧困問題に衝撃を受けるとともに、ケースワーカー等に対するバッシングに疑問を持ち、社会福祉士の資格を取得、また東北福祉大学大学院総合福祉学研究科にて福祉事務所の実施体制を中心に我が国の公的扶助制度を研究した(修士課程修了)。現在は福祉とは直接は関係のない部署に勤務しているが、口うるさい先輩として後輩に苦言を呈しながら公的扶助制度を研究し続けるとともに、東京社会福祉士会 低所得者支援委員会に所属して活動している。

平井 智子  
オフィスnoho代表、社会福祉法人川崎いのちの電話研修担当者

1980年にカウンセリングに出会い、エンカウンター、内観療法、アサーショントレーニングを学ぶ。1988年より社会福祉法人川崎いのちの電話に関わり、途中8年間の子育て期間の休務を経て現在は相談員の研修担当を担っている。2004年、NPOファミリーカウンセリングサービスのスーパーバイザー認定取得。カウンセリング゙マインドに基づいた「自分も相手も大切にするコミュニケーションスキル」の学習として「ロールプレイで学ぶ傾聴」の講座を主宰、各自治体などで提供している。また、お母さんが楽にならなければ決して子どもは楽にならない、との考えのもと子育て支援を続けている。

中島 由佳利
特定非営利活動法人東京ひととなり支援協会代表理事

1990年代より、トルコ南東部でのクルド人問題や在日外国人難民問題、グリーフケアについてなど、ライターとしてお話を伺ってきた数多くの人びとの、知られざる思いや背景の重さにふれ、「伝える」こと、問題を「共有」することの重要性を痛感、また子育てから介護と看取りを通して「その人らしさ」について生活者の目線で考え、取材を続けてきた。それらの経験が『セルフパンフレット』の考案へとつながっている。現在、傾聴ボランティア活動推進や『セルフパンフレット』􀀁の作成と活用、作成サポーター養成などに力を注いでいる。著書『新月の夜が明けるとき~北クルディスタンの人びと~』(2003年􀀁新泉社)、『遺された人びとの心の声を聴く』(2008年􀀁三一書房)

濵津 敬
(社福)特別区人事・厚生事務組合社会福祉事業団 自立支援センター新宿寮 主任生活指導員、東京都中央・城北職業能力開発センター 非常勤講師、社会福祉士 精神保健福祉士

香川大学経済学部卒業後、広告代理店、生花装飾プロデュース会社を経て現職。(公社)東京社会福祉士会 低所得者支援委員会 委員長としての活動や、趣味を生かして福祉施設での園芸・茶道レクリエーションボランティア等、バブル世代持ち前の「鈍感力」を武器に奔走中。老後は、誰もがインクルードされ、何度でもリカバリーできる農園経営が夢。

石田 真理子
NPO法人台東区の子育てを支え合うネットワーク 理事長、台東区男女平等推進委員、ノーバディーズ パーフェクト認定ファシリテーター

『すべてのこどもたちが幸せなこども時代を過ごし、未来に希望をつないでほしい』という理念のもと、2003年に台東区内のママ友達と子育て支援の活動を開始。主に生活困窮家庭のこどもたちのためのこども食堂・無償学習支援や子育てサロン、子育て講座などの活動に取り組んでいる。

アンケート

(参加者120名)

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アンケート集計結果(一部抜粋)(PDFファイル)